2017/02
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日本が壊れてゆく(続)「未必の故意」
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異国の地で日本からの様々な事件を耳にして、日本は危ない橋を渡っている、という印象を強く感じている。


 

なぜそう感じるのか?「未必の故意」という言葉がある。罪を犯そうとして行なったのではないが、自分の行為からそのような結果が発生するかもしれない、あるいは発生しても仕方がないという心理状態を言う言葉である。言わば、「これをやったらまずいかな、でもまあいいや」という行為が積み重なって深刻な結果になる場合である。日本社会の場合、これに「みんなやっていることだし」が自己弁護として加わってくる。

 

それは先に挙げた大手ホテルの食品偽装問題に典型的に出ている。案の定、あっちでもこっちでも他の大手ホテル業者が「偽装ではなく誤表示だが」という言い訳を言いながら、例によって「一糸乱れぬお揃いの形式謝罪会見」をする醜いニュースが後を絶たない。背筋がぞっとする情景である。

 

今日の日本の教育現場を見てもこの「未必の故意」が感じられる。久しぶりに日本の教育現場に戻って印象に残っているのは、職員室生徒を入れない学校が多いということである。今の日本の子供たちは学校でしか人間関係を経験できない環境にある。その中でも一番身近にいる大人が学校教職員である。その一番身近な大人である教職員からシャッターを下ろされたら、彼らはどこへ行けばいいのか。

 

現在の日本の職員室の風景はじつに寒々とした風景である。生徒の動向や授業の様子を話題にして教員同士の話が弾んでいた一昔前の職員室ではなくなっている。教員たちの声はほとんど聞こえない。教頭や管理教員あるいは同僚教員相互の目を気にしながら沈黙したまま机の上に置かれたパソコンを眺めている。上への報告、書類作成に追われる今日の教員の仕事の質の変化もあるが、それ以上に職員室内の監視の目から逃れるにはこれが一番なのである。

 

こうした学校現場の環境から生徒たちがどんな大人の社会を覗いているか、それが生徒たちの心の成長にどんな影響を与えるか。私が今日の日本の学校現場に対して「未必の故意」という言葉を思い浮かべるのは、こういうことである。学校現場だけでなく今日の日本社会の「未必の故意」の結果として、「いじめという名の学校現場の殺人」が起きても「いじめをひた隠しにしようとする教育現場の責任者たち」の傲慢な姿が、象徴的に我々の前にニュースとして映し出されているのではないだろうか。


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