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バルセロナから(2017年3月17日:『日本語能力試験「準2級」設置のお願い』運動の想い出)
日本語能力試験のレベルはかつて4段階だった。
3級から2級への難度の違いが大き過ぎるからこの間にもう一つレベルを設けるべきだ、という運動がアルゼンチンの先生を中心に、カナダの先生、そしてスペインの私、の3人の日本語教師が発起人として起こされた。
試験の主催者側、国際交流基金に要望のメッセージを送るよう、ネット上で世界中に呼び掛け運動を起こしたのである。日本からではなく、海外の南米、北米、そしてヨーロッパから発した。その3人のうちの一人として、感じたことがある。
2004年3月13日付けで起こしたこの『日本語能力試験「準2級」設置のお願い』の運動のあと、6年後の2010年から日本語能力試験は改定された。
しかし、その改定後の試験問題を日本語の授業で扱ってみると、旧試験の2級と3級の間のレベルが新設されたはずなのに、実際はどうも旧4級の下に新5級が加えられたような印象がある。そして、3級と2級の間のレベルの開きはあまり埋められていないような印象を持つのである。
世界の日本語教育の現場で日々教えられている先生方はどう感じているのだろうか。
あの頃はまだ日本語教育界の改革への情熱がそのまま行動に出して行けたなあ、と想いながら旧市街の陶器店を覗いた。アンダルシア地方のハエンなどが産地の作品が華やかに店先を彩っていた。
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