2017/07
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写真館「東西ヨーロッパひとり旅」Galería de fotos "viajar solo por Europa"
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 東西ヨーロッパを巡った際の写真を少しずつアップしていきます
写真の説明も徐々にしていきます。
 スペインとポルトガルの写真は、写真館
スペイン・ポルトガル周遊」「バルセロナから」「サンティアゴ・デ・コンポステーラを歩く」をご覧下さい。


 まず、スペインのマドリードへ飛び、そこからスイスのジュネーブまで長距離バスで行く予定だった。 ところが、実は、最初に大きな誤算があった。
 
 予定では、スイスのジュネーブから東西ヨーロッパを廻り、最後にまたジュネーブに寄ってマドリードに戻るつもりだった。
ところが、スペインのマドリードからスイスのジュネーブへ向かうはずの長距離バスが、なんと、イタリアのジェノバに着いてしまったのである。
マドリードで長距離バスの切符を受け取ったとき、何となく嫌な予感が頭をよぎり、切符売り場のセニョリータに確認してはいたのである。受け取った切符を見ると、
「GENOVA」
と書いてあった。
それで、私は乗車券売り場の女性に
「行くのはジュネーブだよ。ジェノバじゃないよ」
と確認した。が、彼女は自信たっぷりに「間違いない」と答えたものである。後で調べてみると

イタリアの「ジェノバ」のイタリア語のつづりは「GENOVA」 と スイスの「ジュネーブ」の英語つづりは「GENEVA」 とは「O」と「E」の一文字しか違わない。一文字の違いで国を違えたのである。因みに、ジュネーブの公用語であるフランス語の「ジュネーブ」は「GENÈVE」で、英語の「ジェノバ」は「GENOA」である。
 

 こうして私のヨーロッパ一周ひとり旅は、計画通りとはいかず、最初の訪問国がスイスからイタリアになってしまったのである。
だが、こうしたハプニングこそ一人旅の醍醐味でもある。最初から実にワクワクした旅立ちとなったわけである。

 思いがけずも最初にイタリアに入った私は、心躍る気持ちのまま、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの北部の主要都市を巡り、続いて、ユーゴスラビア(当時はまだ分裂しておらず一国であった)を経てギリシャに着く。さらに船で南下し、ギリシャの真珠のような島々を巡り、暮れなずむトルコに上陸する(この瞬間が今回の旅情のクライマックスである)。イスタンブール、カッパドキア、カムッパレ、と不思議の国をたっぷりと味わう。トルコはアジアとヨーロッパの接点を自国に抱えている。

 トルコから北上し、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを巡る。当時の東ヨーロッパはソ連の強い影響下にあった。まだベルリンの壁が存在しており、社会主義体制であった。ハンガリーでは温泉に入り旅の疲れを癒す。ここから西側のオーストリアに入り、モーツアルトの天才に酔う。

 再び東ヨーロッパに戻り、チェコスロバキアではカフカの迷路を彷徨し、ポーランドではアウシュビッツ強制収容所を訪問し人間の狂気に戦慄する。そこから東ドイツに入り、いわゆるベルリンの壁を体験するわけである。東ベルリンから地下鉄で西ベルリンに抜ける。地元の人々には東西ベルリンの行き来が困難を極めたが、観光目的の旅行者には拍子抜けするほど簡単に移動できたのである。

 西ドイツの主要都市を巡った後、再び北上し、長距離バスで北欧に入る。北欧へはバスごと大型船に乗り込むのである。北欧四国を急ぎ足で巡り、今度は南下し、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクス三国を慌ただしく抜け、そこからはフランス・パリを通り、最後は再びスイスに到着し、パウル・クレーの珠玉の原画と対面し、ジュネーブではこれまで溜まっていたヨーロッパ中の通貨をドルに換える。世界の銀行と呼ばれるスイスだからこそ、訪問した各国の小銭まで換えてくれるのである。当時はまだヨーロッパ統一通貨ユーロは誕生していなかった。今回のヨーロッパ一周の旅の最初と最後に訪問する国をスイスにしようと思ったのは、こうした事情があったからである。
 
イギリス、アイルランドへは、スペインのサンタンデールからイングランドのプリマスまでフェリーでちょうど二十四時間かけて渡り訪れた。

 この欧州一周の旅は1989年の夏で、ベルリンの壁が東西ドイツ市民によって破壊された
「ベルリンの壁崩壊」が起きたのは、この年の11月10日だった。

 そして、壁崩壊からわずか一か月後にはアメリカ合衆国とソビエト連邦との間で、
「冷戦の終結」宣言が発表された。
このあとも、世界歴史の変動が怒涛のように繰り広げられたのだった。
1990年10月3日、東西ドイツの統一が実現し、
1991年8月20日にはバルト三国が独立、そして、
1991年12月25日にはソビエト連邦が崩壊し、
世界に新たな歴史のページが開かれたのである。

 私はこれらの世界を変える歴史的な出来事を、ヨーロッパとアメリカ大陸で体感していたのだ。 なんという歴史の変動だ、と、目の前で変わる世界を、私はとてつもない世界の希望として実感していた。
 

 ともかく、私の欧州の旅は、世界の歴史的変動の始まるその年の直前に、その蠢動も知らずに偶然に敢行したのだった。
とりわけ、社会主義国としては最後の体制だった東ヨーロッパの国々を廻ることができたのは、いま思えば、なんと幸運な、素晴らしい旅だった。

イタリア
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トルコ
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