2017/07
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<連載> 私的国語教育回想
 少しずつ私なりの国語教育の回想を書いていきます。国語教育がより良い方向に進むことが私の願いです

大学卒業後すぐに札幌市内の高校で教鞭を執ったのが私の国語教育に携わった最初である。ここでは14年間勤めた。その後スペインに渡り日本語教育に携わり、帰国後再び日本で国語教育の教壇に立った。東京と茨城の高校である。そして今度はメキシコの日本人学校と語学学校で日本語教育を再度経験し、帰国して静岡の高校で国語教育に携わった。このあと、再びメキシコに戻って現在、語学学校で日本語教育に従事している。

 

ざっと私の経歴を思い出してみると、上記のようになる。だいたい国語教育18年、日本語教育20年という割り振りになる。もっともその間に、東西欧州、南北米大陸を廻る旅をしているから、仕事ばかりしてきたわけではない。むしろ最初の渡欧のときから日本の楔から解き放たれて人生を楽しむことを意識していた、というべきだろう。

目次(タイトルをクリックすると該当項目に跳びます)
1 国語教育における言語教育
2  国語教育の文学解釈偏重について


希望たち 


1 国語教育における言語教育

 
 日本の国語教科書では、すべての言語事項は理解・表現の言語活動の中で扱うのが前提となっていて、小学校にも中学校にも言語あるいは文法の独立した教科書はない(因みに、フランスでは小学校から教科書として『文法』がある)。

 教育課程では、国語科の在り方を「言語の教育としての立場をいっそう明確にする」と強調してはいるものの、現状の国語教育では、「日本語という言語」の教育は「表現・理解の指導」の中に埋没してしまっているのが実情である。

 国語の教育が母国語の教育であることを考えれば、単に理解・表現のための言語技能を養うに留まらず、自国の代表的言語、即ち「日本語そのものについて、より深い理解を持たせ自覚させる教育」が教科書の中で具体化されるべきである。

2  国語教育の文学解釈偏重について

  今日の「国語」教育は文学作品の解釈に偏りすぎていて、肝心の日本語そのものを一言語としてきちんと身に付けさせる教育が質量共にもっとなされるべきである。日本での14年間の「国語」教育の後、海外(スペイン)で17年間外国人に「日本語」を教え、再び二十年ぶりに日本で国語を教えてみて、その制度や中身は三十数年前に教壇に立ったころの国語教育と驚くほど変わっていない。否、私が中学生、高校生だった頃に受けた国語教育と比べても、学習すべき内容、授業の仕方はほとんど変わっていない、と言っていいだろう。

  文学作品の鑑賞とその分析中心のこれまでの「国語」からディベート力や文章作成力、コミュニケーション能力、そして何よりも言語としての「日本語力」そのものが「国語」教科の中心に据えられる方向に進められるべきである、と言うのが、長年、国語教育へ抱いてきた私の考えである。
スペインから日本に戻ってきて2年間「国語」教育に携わり、現在は再び海外で「日本語」を教えているが、国語教育についての上記の私の考えはますます強くなっている。

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tag : 国語 国語教育 言語教育 文学偏重

 
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