2017/03
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<連載> スペイン語を一か月でものにする方法
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スペインとメキシコを20年以上歩き、暮らしていた経験から、とっておきのスペイン語学習法を公開します。
今や英語を凌駕しつつある国際語であるスペイン語を、日本人だからこそ有利に習得できるのを活かさない手はない。
一度踏み込めば、きっと恋してしまうスペイン語の世界へようこそ。

目次(タイトルをクリックすると該当記事に跳びます)
1日目 これ、スペイン語だった。
2日目 やあ。こんにちは。
3日目 じゃ、また。ありがとね。
4日目 女の子?男の子?
5日目 きみ、いや、あなた。
6日目 奥さん、いや、お嬢さん。
7日目 キリストとくしゃみ。
8日目 「雪を被った鋸(のこぎり)」
9日目 不思議な動詞 "haber" 
10日目 「愛して、食べて、生きる」
11日目 なんてこった!
12日目 お前の母さん出べそ 
13日目 熱い水
14日目 <バカ>に<アホ>を振りかけて食べる
15日目 「秋」は「愛」の「味」
16日目 いつもの熱々のミルク入りコーヒーを


1日目 これ、スペイン語だった。

まずは日本語の中で耳にしているスペイン語がどれだけあるか、思い起こしてみよう。
hola / adiós / gracias / metro / fiesta / amigo / plaza / …
まだまだあるね。
そうそう、アメリカ合衆国の地名にはスペイン語由来のものが結構ある。
たとえば、
Los Ángeles / Las Vegas / San Diego / San Francisco / Sacramento / Colorado / Nevada / …
などすぐ思い浮かぶね。
中南米の地名にはスペイン語の意味がそのまま使われているのも多い。
たとえば、
Costa Rica / Puerto Rico / El salvador / Ecuador / Aguas Calientes / Buenos Aires /…
などが出てくるんでないかな。
どんな意味かは知らなくても、なにげなく耳にしたり目にしたりしたことのあるスペイン語が意外に多い、ということに気付くよね。
さあ、こんなウォームアップから、スペイン語の魅惑的な世界に君の第一歩を踏み出してみよう。

2日目 やあ。こんにちは。

1日目の小手調べで挙げた例を取っ掛かりにして、もう少しスペイン語への道を馴らしておこう。
 <hola>:
(オら。hは発音しない。Lの発音は英語と同じでRと区別してここでは平仮名で表記する。horaだと「時間」の意味になる)日本語で言うと「やあ」、女性なら「あら」に当たるかな。時刻に関係なく言えるし「こんにちは」の代用としても使えるから便利だ。まず人と会ったらこれを使っておくといい。ただし、中南米ではスペインより丁寧な言葉づかいが好まれるから
buenos días(ブエノス ディアス。おはようございます)
buenas tardes(ブエナス タルデス。こんにちは)スペインでは昼食が14:00からで、その後から使う。中南米ではほぼ日本と同じ。
buenas noches(ブエナス ノーチェス。こんばんは)
をきちんと使ったほうが
educado(エドゥカード。女性ならeducada/礼儀正しい)
と思われる。

3日目 じゃ、また。ありがとね。 

<adiós>:
(アディオス。óのようにアクセント記号が付いているのは、スペイン語のアクセント規則の例外だから。
アクセント規則は①母音、n、sで終わる単語は最後から2番目の音節に、②n、s以外の子音で終わる単語は最後の音節にアクセントがくる。ホント、スペイン語は分かりやすい。)日本語の「さようなら」だが、もともと
a Dios(神のもとへ)だから、軽く言うときは、
hasta luego(アスタ るエゴ。じゃ、また)
hasta mañana(アスタ マニャーナ。また明日)
hasta pronto(アスタ プロント。近いうちに)
hasta la vista (アスタ ら ビスタ。いつかまた)
など、いろいろ使い分けると、おぬし、なかなかやるな、ということになる。
 
<gracias>:
(グラしャス。cはzとともに英語のthのように舌をちょっと挟んで引く。ここでは平仮名で表しておく。ただし、中南米ではsと変わらない。)日本語の「ありがとう」で、
muchas gracias(ムーチャス グラしャス。)
muchisimas gracias(ムチシマス グラしャス)
mil gracias(ミる グラしャス)
と感謝の度合いを上げて表現できる。
で、言われたほうは、
de nada(デ ナダ。いいえ)
と軽く返すか、丁寧に
no hay de qué(ノ アイ デ ケ。とんでもございません)
と、かえって恐縮している気持ちを現しても粋だね。
 <metro>:(メトロ。地下鉄)
 <fiesta> :(フィエスタ。お祭り)
 <amigo>:(アミーゴ。友達)
 <plaza>:(プらさ。広場)
これらの単語を見ると、oで終わるものとaで終わるものがあるのに気づくだろう。スペイン語の名詞は、いくつかの例外を除いて、男性名詞(---o)と女性名詞(---a)とに分けられている。
これは覚えるしかない。名詞の持つ文法的な性に形容詞も合わせることになっていて、なんでそんな面倒な、と思うかもしれないが、自分の喋っているスペイン語文の中の性が見事に一致したときの気持ちの良さは、また格別なのだ。要するに、聞いて見て美しい文、ということなのだろうから、そこは割り切って覚えるのが、大人の対応かな。
たとえば、
un metro nuevo(ウン メトロ ブエボ。新しい地下鉄)
una fiesta divertida(ウナ フィエスタ ディベルティーダ。楽しいお祭り)
un amigo íntimo(ウン アミーゴ インティモ。男の親友)
una amiga íntima(ウナ アミーガ インティマ。女の親友)
una plaza famosa(ウナ プらさ ファモサ。有名な広場)
のように表現する。

4日目 女の子?男の子?
 
<Los Ángeles>(ろス アンヘれス。ge は「ヘ」と発音する):
アメリカ合衆国Estados Unidos(エスタドス ウニドス。EE. UU.とも書く。)の地名ロサンゼルスだが、意味は「天使たち」。
losはel(英語のthe)の男性複数形。ちなみに、不特定の一人の天使だと
un ángel(ウン アンヘる)。つまりunは英語のaだ。不特定の何人かいると
unos ángeles(ウノス アンヘれス)となる。

ついでに数字の1から10まで、ここで覚えてしまおう。
1unoウノ, 2dosドス、3tresトゥレス、4cuatroクアトロ、5cincoしンコ
6seisセイス、7sieteシエテ、8ochoオチョ、9nueveヌエベ、10diezディエす
それから0はceroせロ。
3日目のレッスンで気付いたと思うが、unoは、単数男性名詞の前に付くときはun ángelのようにunとなり、単数女性名詞の前に付く時はuna(ウナ)となる。
スペインに到着して間もないある日、小さい女の子がuna, dos、tres と数えているのを見ると、それはリンゴmanzana(マンさナ)で、ちゃんと女性名詞の数え方をしていて、感心したものだ。

<Las Vegas>(らス ベガス。vはbの発音):
アメリカ合衆国の地名ラスベガスだが、もともとは「肥沃な土地」を意味。lasはlosの女性形。単数形はla。
気象ニュースなどで聞く
La Niña(ら ニーニャ。ñaはニャと発音。ña, ñi, ñu, ñe, ñoがある)は「ラ・ニーニャ現象」だが、
la niñaと小文字にすれば 「女の子」。

La Niñaと反対の現象は
El Niño(エる ニーニョ)「エル・ニーニョ現象」
で、こちらのほうがよく耳にするだろう。ペルー沖での海水温の上昇を指していて、この影響で広範囲な異常気象が起こり、日本の気象予報にも登場するようになったわけだ。ちょうどクリスマスの頃に起こるので「幼子イエス・キリスト」の意味で使われたのがもともと。逆に海水温の低下現象をLa Niñaと呼ぶようになった。
El Niñoを
 el niñoと小文字にすれば当然、普通の「男の子」を意味する。

スペインでは女の子は生まれてすぐピアスをつけるので、近所の人が赤ちゃんを褒めるのに、
 "¡ Qué guapa !"(ケ グアパ / なんて美人なんだろ!) とすぐ言える。もちろん男の子なら
 "¡ Qué guapo !"(なんてハンサムなんだろ!)だね。日本ではまず言わないね。スペインでは犬にでも言う。犬などは性別が分かりにくいから、guapoで代表させておけばいい。
ちなみに、日本で言う「かわいい!」に当たるスペイン語は
 mono(-a)だけど、これは名詞の意味が「猿」だから、そっちのイメージが強くなる。
 
 bonito(-a)なら、人から景色まで、広く「きれいだ」「かわいい」に使えるから、便利だ。

イエス・キリストの話のついでに。スペインでは
クリスマスNavidad(ナビダー。語末のdは発音しない。マドリードMadrid も実はマドリー)
よりも1月6日の
Los Reyes Magos (ろス レジェス マゴス。語頭のRは巻き舌。yeはジェと発音 / 東方の三博士)の日(公現祭。イエスの誕生を知り、東方から三人の賢人が祝福にやって来た、という新約聖書の記述から)
のほうが盛大で、クリスマス前後から新年、そしてこの日まで、お祭りが続くわけである。  

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(「東方の三博士」の山車の登場で祭りも最高潮に)

5日目 きみ、いや、あなた。

4日目のレッスンで、Los Reyes MagosのReyesのye(ジェ)の発音を紹介したが、
自分のことを言う第一人称
yo(私。僕)の発音もジョでOKだ。ヨと発音する人もいるが、ジョのほうが一般的だ。
LLの発音も同じで、日本語のジャ行で理解していい。

アンダルシア地方の中心都市Sevillaやスペインの代表的料理paellaも、日本で紹介されている「セビリア」や「パエリア」では、なかなか通じにくい。それぞれ「セビージャ」「パエジャ」とLL をジャ音で発音すれば、ナカナカ、ヤルネ、という反応があるはずだ。

あいさつ文では、たとえば、
(Yo) me llamo Taro.((ジョ) メ ジャモ 太郎 / 私は太郎と言います)
文法的には、私は(Yo)/ 私を(me)/ 太郎と(Taro)/ 呼ぶ(llamo)、という構造だ。
ただし、スペイン語は動詞で主語が分かることが多いから、普通の会話では主語(この場合はYo)は省かれると思っていい。この点は日本語に似ているね。

実は、スペイン語は発音ばかりでなく、いろいろな点で日本語の発想に近い。つまり、日本語を母語とする日本人に極めて有利な言語ということだ。外国語をものにしたいなら、日本人だからこそ、まずスペイン語を、と勧める理由がここにあるんだ。

第一人称が複数の場合は、
nosotros(ノソトロス。私たち):男性が一人でも入っていれば、これを使う。女性ばかりのグループだと nosotrasのように語尾の-osが-asに代わる。こんな例にも、男性中心の人類の歴史を見る、と言うのは考えすぎかな。

この際だからスペイン語の人称をざっと見ておこう。スペイン語には二人称に敬称と親称がある。まず、相手が一人の場合、

敬称usted(ウステ。語末のdは発音しない / あなた)
親称tú(トゥ。úにアクセント記号が付く / きみ、おまえ)

要するに相手との関係で、敬して遠ざけるのが適当だ、と感じたらustedを、逆に相手との関係が近くて、親しい気持ちを表せると思ったらtúを使えばいい。日本の敬語のように上下関係ではなく、あくまでも心理的な親疎の判断で使い分けるのがミソだ。たとえば、親や学校の先生に対して、子供たちはtúで呼ぶのがふつうだ。
なお、tuのようにアクセント記号がついていなければ、「きみの、おまえの」のように所有格の意味になるから気をつけよう。

ただし、中南米では丁寧な言葉づかいが習慣になっているから、注意が必要だ。これには、中南米がスペインなどに支配されてきた歴史が関係しているのだろう。被征服者であった中南米の人々がラフな言葉づかいを使えなかった状況が、習慣として今日まで残っているのかもしれない。ちなみに、スペイン人が

  ¿ Cómo ?(コモ。スペイン語の疑問文は頭に ¿を付け尾に?を付ける。感嘆文も頭に ¡ を、 尾に ! を付ける。ここは疑問表現だから尻上がりに抑揚をつけて言う/ 聞き返すときの「えっ?何と言ったの?」)

をメキシコ人は

  ¿ Mande ?(マンデ。尻上がりに言う / 何とおっしゃいましたか?←何と命令mandar なされたのですか?)

と言う。我々第三者には、なにか悲しい歴史が思いやられるが、現在のメキシコでは単なる会話表現として使われているに過ぎない。

相手が複数の場合は、

ustedes(ウステデス / あなたがた)
vosotros(ボソトゥロス。一人でも男子が入っている集団に使う。女子だけの集団にはvosotrasを使う。vはbの発音 / 君たち。お前たち)

これも、敬して遠ざける関係の場合は尊称のustedesを、親しさを前面に出してもいい関係と思ったらvosotros(-as)を使えばいい。ただし、中南米ではvosotros(-as)はないので、相手が複数の場合は親疎に関わらずustedesを使う。

したがって、中南米ではvosotrosの場合の動詞の活用がないから、メキシコでのスペイン語授業では動詞活用表の一列まるまる抜けていて、なんだか得をしたような気がしたものだ。でも親しい年少者たちにustedesと言うのは、どうも水臭い感じがしないでもない。

さて、ここまで知ったら、第三人称を知りたくなるのが人情だ。

一人の場合は、
él(エる / 彼)ella(エジャ / 彼女)
élのようにアクセント記号があるのは、男性名詞の前に付く定冠詞elと区別するため。
複数の場合は、
ellos(エジョス / 彼ら) ellas(エジャス / 彼女たち)

のようになる。この場合も「私たち」nosotros(-as),「君たち、お前たち」 vosotros(-as)と同じように、一人でも男性が入っていれば、ellosを使うことは、もう分かっているはずだ。
これで、第一人称、二人称、三人称、の人称代名詞を覚えたことになる。なんとなく、よしよし、と言うところだね。

6日目 奥さん、いや、お嬢さん。
 
<San Diego>(サン ディエゴ)
 < San Francisco>(サン フランしスコ)
両方とも米国の地名だが、もともとは聖人の名前だ。Sanは「聖なる」の意味で原型はsantoだが、男性名詞の前に付く 場合san となる。女性名詞を形容するときはsantaとなる。

英語のMr. に当たるスペイン語は
Sr.(セニョール。señorの省略形)だが、むしろ「ホセ さん」のように呼んでやったほうがSanの聖人のイメージがあって良い気持ちになるみたいだ。

ちなみにMs.に当たるのは
Srta.(セニョリータ。señoritaの省略形)で、
Mrs.に当たるのは
Sra.(セニョーラ。señoraの省略形)。

単独で「セニョール」と呼べば英語のsirのような感じになる。日本語では適当な訳語はないが、「旦那様」というところか。
「セニョリータ」と呼べば「お嬢さん」で、これも日本語ではキザすぎるか。「セニョーラ」は日本でもよく使う「奥さん」に当たる。
とにかくスペイン語では三つとも問題なく普通に使えるし、呼ばれた相手も悪い気はしない表現なのだ。

7日目 キリストとくしゃみ

<Sacramento>(サクラメント):アメリカ合衆国カリフォルニア州の地名だが、もともとはキリスト教の用語だ。キリスト教のカトリックの教義には七つの秘跡があって、その一つ「聖体の秘跡」(プロテスタントでは「聖餐(せいさん)」)がSacramentoの日本語訳として当てられているようだ。これは信者がキリストの肉と血を象徴するパンとブドウ酒を受ける儀式。キリストが「最後の晩餐」のときにこれを定めたらしい。

まあ、どう訳そうと、どう説明しようと、一般の日本人には正直言って理解困難な単語だ。スペインやその影響を受けた中南米にはカトリック教徒が多く、この領域に入ると日本人はほとんどお手上げと言っていいね。マドリードのプラド美術館はまことに素晴らしい美術館だけど、キリスト教に馴染みのない日本人には宗教画の多さに戸惑うのではないだろうか。
スペイン語には当然キリスト教にまつわる言葉や習慣が多いが、こういうものだ、と割り切って受け入れるしかない。

例えば、特にキリスト教圏では、道を歩いていてクシャミをしても、たまたま通りかかった見知らぬ人からも声が掛かる。日本では隣に座っている人がクシャミしてもいちいち反応しないことが多い。むしろ気に留めない素振りを示すことが気遣いのようなところがある。ところが欧米では二回クシャミをすれば二回その声が掛かってくる。スペイン語では、

“¡ Jesús !”(ヘスス。jeは「ヘ」と発音。感嘆文は、¡ と! で挟み込む)つまり英語のBless youで「イエス・キリストのご加護を!」というわけだ。
“¡ Salud !”(サるー。語末のdは発音しない。)つまり「健康を!」とも言う。
ペスト医者
(中世ヨーロッパのペスト医者の格好。面のくちばしには臭いを抑える薬草が入っていたらしい)

 ヨーロッパでは14世紀にペストが大流行し、全人口の三割が命を落としたとも言われているが、クシャミは黒死病ペストの初期症状でもあったので、ちょっとでもクシャミをする人がいると、これらの言葉を掛ける慣習が生まれたのだ。
声を掛けられた人は、
“Gracias”と答える。これが日本人には初めはなかなか反射的に返せないようだ。

8日目 「雪を被った鋸(のこぎり)」

 Colorado>(コろラード):アメリカ合衆国の州名コロラドだが、動詞colorar(コろラール)「 着色する, 赤くする」の過去分詞形で形容詞「着色した。赤い」として使えるんだ。例えば

río colorado(語頭のrは巻き舌)「赤い川」のように、スペイン語の形容詞はふつう形容する名詞の後につける。コロラド州はコロラド川の赤い沈泥からこう名付けられたわけだ。

 

Nevada>(ネバーダ):これもよく知られたアメリカ合衆国の州名ネバダだが、やはりColoradoと同じ理屈で、動詞nevar(ネバール)「雪が降る」の過去分詞形で形容詞として使える。例えば

Sierra Nevada(シエラ ネバダ。rrは巻き舌)はシエラネバダ山脈のことで、「冠雪した鋸(のこぎり)」から来ている。アメリカ合衆国のカリフォルニア州とスペイン南部アンダルシア地方に同名の山脈がある。

 

春だと、スペインのグラナダから入りスキーを楽しんだあと、多少やせ我慢だがグラナダの海で泳ぐという芸当もできる。私はグラナダの暖かさにつられてジーパンのままスキーをしたが、リフトに乗っているときは震え上がっていた。気を付けよう。

 もう気づいたと思うけれど、Sierraのような女性名詞を形容する場合は、形容詞はNevadaのように語尾は<-a>となる。

 

過去分詞の作り方は簡単だ。

AR動詞>は例えば、amar(アマール / 愛する)→amado, amada のように不定詞の語尾ARADO, ADA に変えればいいのだ。

ER動詞、IR動詞>は不定詞語尾がIDO /Aの形になる。

例えば、

leer(れール / 読む)→ leído /a

vivir(ビビール / 生きる。住む)→ vivido /a

 

これらは

la persona amadaら ペルソナ アマーダ / 愛される人

el liblo leído (エる りブロ れイード / 読まれた本)

のように受動の意味になるものと

la persona leído (学識を積んだ人)のように能動の意味になるものがあるんだ。

 

それから過去分詞は不規則形が多いから注意しないとね。

マドリードの公園で幼い女の子が母親に「rompidoじゃなくてroto でしょ」と厳しく叱られていたのを覚えている。romper(ロンペール / 壊す)の過去分詞は不規則形で、rompido にはならなく roto(ロト) になる、ということを注意されていたんだ。


 日本はハイコンテクスト社会で、使う側の言葉づかいが曖昧でも、聞く側が言葉の行間や裏の意味を探る習慣があるから、こうしたヨーロッパの人々の言葉を厳格に使う習慣に触れると、身が引き締まる思いがしたものだ。


不規則動詞は覚えるしかない。私も単語帳にメモしてポケットに忍ばせていた。

9日目 不思議な動詞 "haber" 

せっかく過去分詞の作り方を覚えたのだから、過去分詞を使った過去形をマスターしてしまおう。これはスペイン語文法では完了過去と言うんだ。英語文法で言う現在完了だけど、今この瞬間より前はすべて過去形になる日本語話者からすると、過去完了という命名のほうが断然納得がいく。作り方はこうだ。

 

 (Yo) he estado en Japón.

(ジョ)  エスタード エン ハポン / 私は日本にいたことがある

 

Yoはふつう省く。estado estar(居る)の過去分詞。つまり

(Yo) he+過去分詞」

が一人称の完了過去の形だ。使い方に男女の区別はない。

ついでにheは主語によって次のように変わるから覚えてしまおう。


(yo)he(エ)

(tú) has(アス)  

/ あなた(él / usted) ha(ア)

私たち(nosotros) hemos(エモス)  

君たち(vosotros) habéis(アベイス)  

彼ら / あなたたち(ellos / ustedes) han(アン)

 

この完了過去は


He leído ese libro.
(エ れイード エセ りブロ / 私はその本を読んだ)


のようにふつうの過去の事でも「心理的に現在まで引きずっている場合」だったら使えるから、単純過去の活用がとっさに出て来ない場合、すごく重宝するんだ。過去形をものにするまで、私も随分とこの完了過去にお世話になったものだ。エ、アス、ア、エモス、アベイス、アン…食前食後就寝前に唱えよう。

 

ところで、このhe, hasなどの正体は動詞haberだ。

この動詞はhay(アイ)の形で「~が在る」の意味を持つ。例えば

 

¿Hay algo?(アイ アるゴ。疑問文は語尾を上げる)何かある?


Sí, hay una manzana
(シー、アイ ウナ マンさナ。shiの発音にならないように注意)うん、リンゴがひとつある。


No, no hay nada.
(ノ、ノ アイ ナダ)いや、 何もないよ。

(因みに、作家の「なだいなだ」さんの名はnada y nadaから採った)


もちろん次のように人にも使える。


No hay nadie.
(ノ アイ ナディエ)誰もいない。

 

そうそう、hayにはもうひとつ重要な用法があるんだ。

hay que + 動詞の不定詞 」の形で「~しなければならない」がそれだ。例えば


Hay que llegar pronto.
(アイ ケ ジェガール プロント / 早く着かなければならない)
:これは無人称的用法で、「一般的に」そうしなければならない場合に用いた方がいい。

 

さて、何とも不思議な動詞haberを見てきたけど、もう我慢がならなくなってきたと思う。ちゃんと普通の動詞の活用を知りたくなってきたね。


10日目  「愛して、食べて、生きる」

動詞の活用は歌を歌うように覚えればいい。

まず、動詞を不定詞の末尾で分けると三種類ある。それぞれ「AR(アール)動詞」「ER(エール)動詞」「IR(イール)動詞」と呼ぼう。ほんと、スペイン語は日本人向きだね。Aはア、Eはエ、Iはイなんだから。

因みに日本のローマ字は、子音は英語の発音から採ったけれど、母音はスペイン語などのロマンス諸語から採ったんだ。だからローマ字の母音はスペイン語とほぼ同じだと思っていい。

 

 スペイン人やラテン系の人々は人生の達人だ。その彼らの人生の極意「愛して、食べて、生きる」を文字通り活用するチャンスが君にも巡ってきた。


まず、
AR動詞amar愛する)の現在形の活用は

 

(yo) amo

(tú) amas   

/ あなた(él / usted) ama

私たち(nosotros) amamos

君たち(vosotros) amáis  

彼ら / あなたたち(ellos / ustedes) aman

 

 つまり、「amo, amas, ama, amamos, amáis, aman」(アモ、アマス、アマ、アマモス、アマイス、アマン)♪と食前食後就寝前に歌えばいいのである。活用語尾だけ採ると、「o, as, a, amos, áis, an」だ。先に覚えた不思議動詞haberの活用とは微妙に違うから注意だよ。こっちのほうが規則動詞だからね。

 

続いて、ER動詞comer(食べる)の活用。

como, comes, come, comemos, coméis, comen」(コモ、コメス、コメ、コメモス、コメイス、コメン)♪ となる。
活用語尾だけ採ると「
o, es, e, emos, éis, en」だ。

 

 最後に、IR動詞vivir(生きる)の活用。

vivo, vives, vive, vivimos, vivís, viven」(ビボ、ビベス、ビベ、ビビモス、ビビイス、ビベン)♪となる。vbの発音だからね。
活用語尾だけ採ると「o, es, e, imos, ís, en」だ。


 つい省エネで活用語尾だけ覚えたくなるけど、活用は代表の単語(
amar, comer, vivir)で丸ごと覚えた方が忘れないし応用も効くんだ。

 

さて、今日は初めての動詞の三活用との出逢いだからちょっと疲れたね。こういうときは早めに寝るに限る。では、寝る前に「アモ、アマス、アマ、アマモス、アマイス、アマン」♪…お休み。


11日目 なんてこった!

さて、動詞の活用に触れたあとは、「1日目」で挙げておいた中南米の地名を見てみよう。


 <Costa Rica>(コスタ リカ):中米にある国名だけど、もともとの意味は「豊かな(Rica)海岸(Costa)」。

 <Puerto Rico>(プエルト リコ):米国の自治領名だけど、もともとの意味は「豊かな(Rico)港(Puerto)」。

 
 rico
は「豊かな」の他に「金持ち」「美味しい」がある。

ご馳走になったときなど

 
 ¡Qué rico!
(ケ リコ / なんて美味しいんだろう!)


と言えば、料理を出してくれた相手も大満足。覚えておこう。ricoの代わりに delicioso(デりしオソ)でも良い。


 costa
(海岸)は costoとすれば「費用」、puerto(港)は puerta とすれば「ドア」になる。「a」か「o」で大変な違いになることがあるから注意しよう。

 

余談を一つ。バルセロナの国際空港でスペイン語留学を終えたばかりらしい日本の若い女性二人が大声で話をしていたのを聞いて、冷や汗をかいた。

「あのcojón(コホン)きれいだったね」「うん、写真に撮っておいた」一瞬「ん?」と思った。と言うのは、cojón は男性の睾丸を意味するからだ。もっとも普通は複数形cojonesだけれども。しばらく二人の会話を聞いていると、どうやらcajónホン / 引き出し)と間違えて言っていたらしい。ご用心。

 

 cojónまたはcojonesのような「言い憚(はばか)る言葉」は、何気ない日常会話の中にも入ってくることがある。例えば、


 ¡Vale un cojón!
(バレ ウン コホン / なんて値段が高いんだ)

 ¡ cojones!(コホネス / ちくしょう!)

 Estoy hasta los cojones.(エストイ アスタ ろス コホネス /

うんざりだ)


などは、たとえ自分は使いたくなくても、決まり文句として理解できるようにしておいたほうがいい。

 

スペイン語は俗語・隠語の宝庫だ。こうした卑俗な言葉は中南米よりもスペインのほうがよく耳にする。

cojonesの代わりにhuevos(ウエボス /「卵」の複数形) pelotas(ペろタス /「ボール」の複数形)も使われる。

 

 似たような表現にcoñoが使われる。これは女性器を意味するが、間投詞としてスペインではよく耳にする。例えば

¡Coño!(コーニョ。ñoはニョと発音 /おい!なんてこった!などの驚き・感嘆を表す )


 ¿Qué coño haces?(ケ コーニョ アせス。疑問詞が頭にあるときは文末のイントネーションは尻下がりになる / いったい何をしてるんだ、お前は?)

 

今日は日本人には使いにくい卑語を紹介したけど、スペイン語はこの卑語がじつに豊富な言語なんだ。これを知らないと逆にとんだ恥をかくこともあるから、次回も卑語の世界へ案内しよう。 

12日目 お前の母さん出べそ  
 

卑語の中には相手を侮辱する言葉があるけど、この侮蔑語がスペイン語にはホント多いんだ。これも中南米よりスペインのほうが圧倒的に耳にする。スペイン語のこうした汚い言葉を、日本語では何と言うのか、とよくスペイン人に訊かれたが、日本語にはそれらの汚い言葉に相当する表現が見つからないことのほうが多い。


 例えば、

 "Hijo de puta"(イホ デ プータ)という表現は日本では考えられないくらいキツイ侮蔑語だ。その意味は「puta(売春婦prostituta)のhijo(息子)」。相手の母親を侮辱する表現としては、日本ではせいぜい子供の喧嘩に出てくる「お前の母さん出~べ~そ」ぐらいなもので、スペイン語表現と比べると可愛いものだ。あまりにキツイ表現なので、たいていは

“Hijo de...”で止めることが多い。

 ちなみに、アニメ映画「天空の城ラピュタ」は海外でもよく知られているけど、スペイン語のタイトル名は"El castillo en el cielo"(エる カスティジョ エン エる しエろ)となっていて「ラピュタ」の部分が削除されている。英語でも "Castle in the Sky"となっていて、やはり削除されている。これは"Laputa"が"La puta"「売春婦」(Laは女性名詞の定冠詞)を連想させるからなんだ。

 

 女性に対する侮蔑語putaに対して男性に対しては

cabrón(カブロン)がある。これは「まぬけ。気ちがい」から「この野郎。畜生」まで幅広い使い方がある。この単語自体の意味は「雄ヤギ」だが、侮蔑語としては「妻を寝取られた男」の意味から使われる。どうもcabra(カブラ / 雌ヤギ)に浮気されてしまう習性から雄ヤギcabrónが侮蔑語になったようだ。

 

 他にも
 "mierda"(ミエルダ /くそ! )
 "joder"(ホデール /「ああ、ちぇっ」などの驚き・怒りを表す。もともと「性交」の意味だが、女性でも多少可愛らしく? "jolin"(ホりン)と変形させて間投詞のように使うから聞くほうがギクッとする)
など、スペイン語では枚挙に遑がないくらい汚い言葉が普通の日常会話で使われているので、避けて通るわけにはいかないけど、日本のスペイン語教室ではまず教えにくいだろう。その結果、知らないで渡西して恥をかいたりショックを受けたりすることも多いわけだ。そんなわけで卑語について少し触れておいたけど、あまり汚い言葉を一挙に紹介しても辟易するだろうから、今回はこのへんにしておこう。

13日目 熱い水

El salvador>(エる サるバドール):中米の国名エルサルバドルだが、もともとの意味は「救世主」だ。救世主とはイエス・キリストを指す。これは動詞salvar(サるバール / 救う)から来ているが、末尾が“-or”で終わって「~する人」を意味する。医者doctor(ドクトール), 教師profesor(プロフェソール), ディレクターdirector(ディレクトール), デザイナーdiseñador(ディセニャドール)など応用が利くから覚えておくといいね。女性形は最後にaを付けて、profesoraのようにすればOKだ。

 

 Ecuador>(エクアドール):南米の国名エクアドル。もともとは「赤道」の意味だ。文字通り赤道直下の国というわけだ。

因みに北極はPolo norte(ポろ ノルテ)で南極はPolo sur(ポろ スール)だ。つまり、

「北はnorte」で「南はsur」。ついでに、

「東はeste(エステ)」で「西はoeste(オエステ)」となる。

「東西南北」はスペイン語では順序が

Norte sur este y oeste(北南東西)(yは「そして」)」になるから面白い。

 

 東西南北絡みで位置表現の幾つかを紹介しておこう。

「前後左右frente, atrás, izquierda y derecha」(フレンテ、アトラス、イすキエルダ イ デレッチャ)

「上下arriba y abajo」(アリーバ イ アバッホ)

「内外dentro y fuera」(デントゥロ イ フエラ)

「遠近lejos y cerca」(れホス イ せルカ)

「ここ、そこ、あそこ、どこaquí, ahí, allí, donde
(アキー、アイー、アジー、ドンデ。
quiはキ、lliはジと発音)

 

Aguas Calientes>(アグアス カりエンテス):メキシコの州名とペルーの村名のアグアスカリエンテスが知られている。もともとの意味は「熱い(caliente)水(agua)」だ。私は、天空の城マチュピチュ遺跡の麓の村アグアスカリエンテスで、その名のとおり熱い温泉で旅の疲れを癒したことがある。

スペイン語はAguas Calientesのように名詞の後に形容詞が来るのが普通だけれど、

「良い(Buenos)空気(Aires)」のように名詞の前に来る形容詞もあるんだ。

 

 また、形容詞の中には名詞の前と後ろで意味が変わるものがある。

例えば、pobre(ポブレ)は

hombre(オンブレ) pobre」だと「貧しい男」で

pobre hombre」だと「かわいそうな男」のになるし、

.viejo(ビエホ)は

amigo viejo」だと「年老いた友人」で

viejo amigo」だと 「旧友」の意味になるから注意だね。

Aguas Calientescalienteが男性名詞と女性名詞のどちらに掛かっても形を変えないから分かりにくいけど、Buenos AiresBuenosは男性名詞Airesに合わせている。もし掛かる名詞が女性名詞ならBuenasにしなければいけないんだ。例えば、buenas tardes(こんにちは)のように。名詞が複数の場合はそれに合わせて形容詞も複数形になることは、当然だね。

「良い(Buenos)空気(Aires)」から名付けた

Buenos Aires>(ブエノス アイレス)は、もちろんアルゼンチンの首都名だ。

さて、これで「1日目」で示した「これ、スペイン語だった」の表現はすべて見てきた。次回は、発音上で日本語に似たスペイン語の表現を扱ってみよう。

14日目 <バカ>に<アホ>を振りかけて食べる

日本語の発音に似たスペイン語は結構ある。スペイン語には母音で終わる表現が多いからだ。私はよくスペイン人やメキシコ人の友人たちに

 

「君たちはvaca(バカ / 牝牛)に ajo(アホ / にんにく)を振りかけて食べる」

 

と冗談を言う。因みに「牡(雄)牛」はcorrida de toros(コリーダ デ トロス / 闘牛)のtoro(トロ)だ。これも寿司のネタ話に使えそうだ。

さて、ご丁寧に「馬鹿に阿呆を振りかけて食べる」というスペイン語発音だが、スペイン語のvbと同じ発音で、jは正確に言えば喉に刺さった魚の骨を取ろうとする時に発する音に近いけれど、便宜的に英語のhの発音とほぼ同じと考えていいだろう。

 

だから日本語の「ハヒフヘホ」は「ja,  ji (gi),  ju,  je (ge),  jo」と考えておこう。喉にかかる音ということで「ヒ」にgi、「ヘ」にgeも使えるのは理解できるだろう。そんなわけで、スペイン語話者からのメールでは「ハハハ」と笑う表記は「ja ja ja」と書いてくる。
Japón(日本)、japonés / japonesa(日本人)も「ハポン」「ハポネス(男)/ハポネサ(女)」だ。

 

giが「ヒ」、 geが「ヘ」なら、「ギ」と「ゲ」はどう綴るのか?「ギ」はgui「ゲ」はgueと書くんだ。例えば、guitarra(ギターラ /「ギター」の意 guerra(ゲラ / 戦争)のように。

 

 ところで、日本語では何ともない単語でも、それが偶然にスペイン語の卑語だったりすることがあるし、その逆もある。

何か日本語の歌を歌ってほしい、とお願いされて、つい苦し紛れに童謡の「蝶々」なんかを歌うと、スペイン語圏ではみんな一斉に引いてしまうから注意だ。chochoは女性器を意味するからだ。

逆の例としてはスペイン語で「乾杯」の意味で言うchin chin があるが、これはイタリア語、フランス語や英語のスラングでも言う。

 

 「たんと召し上がれ」の「たんと」は語源不明らしいけど、スペイン語のtanto(たくさん)と同じ意味だ。北海道、大阪、京都あたりで言う「ちっこい」(小さい)もスペイン語のchico(少年。小さい)に似てる。

日本語とスペイン語では意味が逆になるものもある。

スペイン語のtabernaは「食べるな」と発音して「居酒屋」の意味だ。他にも、

Da me(ダメ)と発音して「私にちょうだい」の意味になるものとかが結構あって、日西双方の言葉の類似発音で失笑や誤解も少なくなさそうだね。

 

でも、逆転の発想で、そうした言葉を拾って行きながらスペイン語の語彙・表現をものにしていくのも、日本語話者の有利性を活かしたスペイン語習得法だ。


15日目 「秋」は「愛」の「味」

さて、日本語の言葉で発音上、偶然スペイン語の言葉に似ているものをアイウエオ順に思い浮かぶものから挙げてみると、

 

例えばacá(アカ), aquí(アキ)はともに場所を指す「ここ」の意味だけれど、日本語の「赤」や「秋」の発音の後ろの音を上げればいい。

逆にスペイン語で「ここ」cocoは「ココナッツ」の他に「頭脳」を意味することがある。

Tienes mucho coco.(ティエネス ムチョ ココ)と言われれば、「君は頭がいいね」という意味だ。

 

さらにaの付く日本語の発音に似たスペイン語を挙げていくと、

「朝」の発音はasa(アサ / 取っ手)。

「穴」の発音は女性の名前Anaだけれど、「あの」anoは「肛門」の意味だからAnaさんを呼ぶときは気をつけよう。

 

「家鴨(あひる)」の発音はagil(アヒる / 機敏な)。

「尼」の発音はama de casa(アマ デ カサ / 主婦)のamaだけど、動詞amar(アマール / 愛する)の三人称単数でもあることは前に覚えたよね。

例えば、Ella te ama.(エジャ テ アマ / 彼女は君を愛している)

 

スペイン語はhが無音だからhaの発音も「ア」だ。

だから「汗」の発音はhace(アせ)を思わせる。haceは動詞hacer(アせール/ する。為す。成る)の三人称単数で、

例えばhace calor(アせ カロール / 暑い)のように使う。

hace diez años(アせ ディエす アニョース)とすると「十年」の意味だ。

主語が「私yo(ジョ)」の場合は「顎(あご)」の発音でhagoがある。

(yo) hago tarea((ジョ) アゴ タレア / 私は宿題をする)のように使う。

「あす(明日)」の発音には二人称単数命令形のhaz(アす)がある。haz tu tarea(アす トゥ タレア / 君は君の宿題をしなさい)のように使う。

 

そうそう、「愛」の発音にはスペイン語ではhay(在る。人にも物にも使える)とahí(場所を指す「そこ」。アイの「イ」にアクセントを置く)がある。

 ¿Hay alguien ahí?(アイ アるギエン アイ)と言えば「そこに誰かいる?」の意味になる。

 

「味(あじ)」の発音はallí(あそこ。llíは「ジ」と発音。アクセントは「ジ」に置く)だ。これで、aquí, ahí, allí (ここ、そこ、あそこ)がそろったね。

「秋」は「愛」の「味」、と覚えておこう。


16日目 いつもの熱々のミルク入りコーヒーを

「い」で始まる日本語に似たスペイン語はあまりないが、例えば

「色」の発音にはhilo(イろ / 糸)がある。「色の糸」と覚えておこう。

「う」で始まるものとしては「嘘」の発音でuso(使用)、「嘘の使用」で覚えられるね。「え」「お」で始めるものは適当なものがない。

 

さて、「か」で始まるものを見てみよう。

「帰る」の発音でcaer(「落ちる」の不定形)がある。例えば

Cae la lluvia.(カエ ら ジュビア / 雨が落ちる→雨が降る) のようになる。

これは、「雨が【落ちる】から<帰る>」と覚えておこう。

 

「菓子」に近い発音でcasi(ほとんど)がある。これは「ほとんどお菓子」で覚える。「傘」の発音でcasa(家)がある。これは「傘のような家」で覚えられるだろう。

「釜」の発音ではcama(ベッド)がある。これは「釜に寝る」イメージで忘れない。「殻(から)」の発音でcara(顔)。これは「固い殻顔(からがお)」で覚える。

 

「き」で始まる「消えろ」の発音でquiero(私は「欲しい」「愛してる」)。これは「彼女を(愛してる)なら(消えろ)」でOK

quita(彼・彼女が「取り除く」)は「【きた】ないから取り除く」で覚える。quitanieves(キタニエベス)は雪nieveを「取り除くquita」物で「 除雪機」の意味だ。

 

「く」「け」で始まる適当なものが思い浮ばないから、とりあえず飛ばそう。

「こ」で始まる「婚」にcon(と一緒に)がある。「【一緒に】結【婚】」と覚えておこう。例えば、

Yo bebo con un amigo.

(ジョ コモ コン ウン アミーゴ / 私は友達と一緒に飲む)


フランス語カフェ・オ・レはスペイン語では
Café con leche(カフェ コン れチェ)。スペインのコーヒーは絶品だ。しかも安い。

 

バルセロナでは、私はCafé cortado(カフェ コルタード / エスプレッソに少なめのミルクを入れたもの)をBar(バル / 居酒屋兼喫茶店)で飲むのが日課だった。一杯120円ほどのコーヒーにスペインの客は細かく注文する。

私は散歩のあとBarに入り、店のマスターと話せるカウンターに座って「いつものを一杯くれ」と注文する。「いつもの」とは

Un cortado por favor. Como siempre. Con leche muy caliente, en vaso.
(
ウン コルタード ポル ファボール。コモ シエンプレ。コン れチェ ムイ カりエンテ、エン バソ / コルタードをお願いします。いつものやつね。すごく熱いミルク入りを、コップでね)


私はコーヒーもそこに入れるミルクも熱々にしてもらって、しかもコーヒーカップでなくエスプレッソ用のコップに波々と注いでもらうのが好きだった。これに砂糖一袋の半分だけを入れて充分時間を掛けて掻き混ぜて、マスターと冗談を言いながら、ゆっくりと味わって飲むのが、一日の楽しみだった。


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