2017/06
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スペイン語はいかが(5)「きみ」、いや、「あなた」

(*写真:スペインでは郵便ポストが黄色い。カルチャーショックのひとつであった)



スペイン語はいかが(5)「きみ」、いや、「あなた

 

レッスン(4)で、Los Reyes MagosReyesye(ジェ)の発音を紹介したが、

自分のことを言う第一人称

yo(私。僕)の発音もジョでOKだ。ヨと発音する人もいるが、ジョのほうが一般的だ。

LLの発音も同じで、日本語のジャ行で理解していい。

 

アンダルシア地方の中心都市Sevillaやスペインの代表的料理paellaも、日本で紹介されている「セビリア」や「パエリア」では、なかなか通じにくい。それぞれ「セビージャ」「パエジャ」とLL をジャ音で発音すれば、ナカナカ、ヤルネ、という反応があるはずだ。

 

あいさつ文では、たとえば、

Yo me llamo Taro.((ジョ) メ ジャモ 太郎 / 私は太郎と言います)

文法的には、私は(Yo/ 私を(me/ 太郎と(Taro/ 呼ぶ(llamo)、という構造だ。

ただし、スペイン語は動詞で主語が分かることが多いから、普通の会話では主語(この場合はYo)は省かれると思っていい。この点は日本語に似ているね。

 

実は、スペイン語は発音ばかりでなく、いろいろな点で日本語の発想に近い。つまり、日本語を母語とする日本人に極めて有利な言語ということだ。外国語をものにしたいなら、日本人だからこそ、まずスペイン語を、と勧める理由がここにあるんだ。

 

第一人称が複数の場合は、

nosotros(ノソトロス。私たち):男性が一人でも入っていれば、これを使う。女性ばかりのグループだと nosotrasのように語尾の-os-asに代わる。こんな例にも、男性中心の人類の歴史を見る、と言うのは考えすぎかな。

 

この際だからスペイン語の人称をざっと見ておこう。スペイン語には二人称に敬称と親称がある。まず、相手が一人の場合、

 

敬称usted(ウステ。語末のdは発音しない / あなた

親称(トゥ。úにアクセント記号が付く / きみ、おまえ)

 

要するに相手との関係で、敬して遠ざけるのが適切だ、と感じたらustedを、逆に相手との関係が近くて、親しい気持ちを表せると思ったらを使えばいい。日本の敬語のように上下関係ではなく、あくまでも心理的な親疎の判断で使い分けるのがミソだ。たとえば、親や学校の先生に対して、子供たちはで呼ぶのがふつうだ。

なお、tuのようにアクセント記号がついていなければ、「きみの、おまえの」のように所有格の意味になるから気をつけよう。

 

ただし、中南米では丁寧な言葉づかいが習慣になっているから、注意が必要だ。これには、中南米がスペインなどに支配されてきた歴史が関係しているのだろう。被征服者であった中南米の人々がラフな言葉づかいを使えなかった状況が、習慣として今日まで残っているのかもしれない。ちなみに、スペイン人が

 

 ¿ Cómo ?(コモ。スペイン語の疑問文は頭に ¿を付け尾に?を付ける。感嘆文も頭に ¡ を、 尾に ! を付ける。ここは疑問表現だから尻上がりに抑揚をつけて言う/ 聞き返すときの「えっ?何と言ったの?」)

 

をメキシコ人は

  ¿ Mande ?(マンデ。尻上がりに言う / 何とおっしゃいましたか?←何と命令mandar なされたのですか?)

 

と言う。我々第三者には、なにか悲しい歴史が思いやられるが、現在のメキシコでは単なる会話表現として使われているに過ぎない。

 

相手が複数の場合は、

ustedes(ウステデス / あなたがた)

vosotros(ボソトゥロス。一人でも男子が入っている集団に使う。女子だけの集団にはvosotrasを使う。vはbの発音 / 君たち。お前たち)

 

これも、敬して遠ざける関係の場合は尊称のustedesを、親しさを前面に出してもいい関係と思ったらvosotros(-as)を使えばいい。ただし、中南米ではvosotros(-as)はないので、相手が複数の場合は親疎に関わらずustedesを使う。

 

したがって、中南米ではvosotrosの場合の動詞の活用がないから、メキシコでのスペイン語授業では動詞活用表の一列まるまる抜けていて、なんだか得をしたような気がしたものだ。でも親しい年少者たちにustedesと言うのは、どうも水臭い感じがしないでもない。

 

さて、ここまで知ったら、第三人称を知りたくなるのが人情だ。

 

一人の場合は、

él(エる / 彼)ella(エジャ / 彼女)

élのようにアクセント記号があるのは、男性名詞の前に付く定冠詞elと区別するため。

複数の場合は、

ellos(エジョス / 彼ら) ellas(エジャス / 彼女たち)

 

のようになる。この場合も「私たち」nosotros(-as),「君たち、お前たち」 vosotros(-as)と同じように、一人でも男性が入っていれば、ellosを使うことは、もう分かっているはずだ。

これで、第一人称、二人称、三人称、の人称代名詞を覚えたことになる。なんとなく、よしよし、と言うところだね。

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