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サンテイアゴ巡礼2015『ポルトガル人の道』独吟完歩30日「16日目:客死を想う」



サンテイアゴ巡礼2015ポルトガル人の道』独吟完歩30日「16日目:客死を想う」

 

713()

午前11時まえ、

Pedaçaesを過ぎてAguedaへ向かうところで、

今日の一句

 

辻日陰

涼風三度

何待たん

 

今日は18kmほどの行脚で、楽勝だと思っていたが、朝靄(もや)がいつの間にかカンカン日照りに変わり、そろそろ疲労が溜まってきている旅人には結構きつく、相当エネルギーを奪われた。

 

巡礼路の小さな町の辻道の小陰で足を止めて、日差しを避けて小休止。涼しい風が三度も吹いてくれれば、それ以上ほかに、何を望み何を待つ必要があろうか。ああ、極楽浄土だ。

 

人の幸せが如何に相対的なものかが実感できる。

さあ、歩こう。

 

途中、サンテイアゴへの

巡礼者たちに出逢ったので、次の町の情報をもらった。

アルゼンチン人、チェコ人女性、ドイツ人、そして極東アジアからの日本人、という文化も言語も全く異なる旅人たちの奇跡の組み合わせだった。

 

行きずりの旅人同士、旅は道連れ、と共に歩いて来たのだろう。如何せん、私は彼らが向かうスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラではなく、逆の方向を歩く巡礼であるから、道端で今彼らがそこから来た隣町、ついでにその前の町々の情報を手短に教えてもらい、一会の有り難さに感謝して、別れを告げ、また振り返り手を小さく振る。

これが逆歩巡礼者の宿命だ。

 

巡礼路を逆の方向に廻るのを、四国巡礼では「逆打ち」と言う。

逆打ち」をやると死者が蘇る、と言われる。聞くところに拠ると、それは「死国」という映画の影響らしい。

 

「打ち」というのは、四国八十八箇所巡りでは、参拝した寺に木の札を釘で打ちつける、というのが本来の作法だったことから来ている表現である。現在では紙の札を納めるだけになっている。

 

サンティアゴ巡礼での私の逆歩は偶然の産物で、たまたまサンティアゴのシンポジウムに参加することになって、それじゃサンティアゴから「ポルトガル人の道」を逆方向に歩いてみよう、と思いついたことを実行に移しただけである。この極東から来た巡礼者は信仰心においても心もとないし、スポーツ感覚で巡礼している、と言って良い。宗教的なご利益は初めから期待できそうもない。

 

ただ、私自身の死のイメージは「客死」(かくし)がもっとも相応しいと思っている。日常の延長上で逝くよりも、非日常の旅先で行き倒れる姿が、私には心地よく想像できる。

骨は地中海に撒いてもらえれば一番良いが、大西洋でも構わない。海はいずれ世界中に繋がっているのだから。まあ、最悪、旅先の地で野晒(のざらし)になった自分の姿を想像するのも、悪くはない。

 

要するに、日本の畳の上で逝く自分の姿はイメージしづらいし、寧ろ見知らぬ町で旅人として「客死」するイメージは妙に心地良いのである。

 

とはいえ、この夢想は、できるだけ長く現役の旅人として人生を楽しんでからの希望であることは、偽らぬ本心である。

 

今朝はAlbergaria a Velhaのアルベルゲを出発し、Serém de CimaPedacáesMourisca do Vougaを通り、12:30頃、本日の宿泊予定地Águedaに到着した。

 

さて、明日もまた、心も軽く、旅の空を見上げよう。


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