2017/03
≪02  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   03≫
サンテイアゴ巡礼2015『ポルトガル人の道』独吟完歩30日「15日目:夏霞に浮かぶ赤屋根」
3 11693934_901217063299996_8954468311208082011_n



サンテイアゴ巡礼2015『ポルトガル人の道』独吟完歩30日「15日目:夏霞に浮かぶ赤屋根」

 

7 12 ()の一句

 

夏霞

切り裂かんとす

鶏(とり)の告

 

朝、窓から外を見やると、ホテルの裏のバス会社が見え、その背景には深い夏霞で覆われた赤屋根の家々が散在する神秘的な情景が現れた。

 

折しも、どこからか夜明けの時を告げる鶏の一声が霞の奥から揚がり、空の曇りを切り裂くように鋭く響き渡る。鶏のトサカの鮮やかな赤を赤い屋根に重ねて、いずこの屋根の下で声を揚げているのか、夏霞に浮かぶ家々に、しばし見入っていた。

 

さて、歩くか、巡礼者にとって、恵みの霞空だ。宿から一歩を踏み出すこの行脚人の心は極めて澄み渡っていた。

 

今日はOliveira de Azeméisのホテルを出発し、Pinheiro da BempostaAlbergaria a Novaを通り、20km行脚でAlbergaria a Velhaのアルベルゲに15:10に到着した。"ポルトガル人の道"の半分は優に歩いたことになる。

 

昨日の宿泊地Oliveira da Azemeisではアルベルゲが無く、普通のホテルに泊まるしかなかったので、今日はホッとした。巡礼者にとってアルベルゲのほうが何かと便利なのである。

 

昼食は、野菜スープ、鱈のフライにサラダ。

ポルトガルの定食メニューは、スペインと違って、一皿目はスープと決まっている。取皿に移して食べるのも、隣国との文化の違いだ。

 

ところで、ポルトガルの屋根がオレンジ色あるいは朱色に近い赤なのはどうしてなのだろうか。いろいろ説があるが、じつは次のような理由があるらしい。

 

土中に含まれる酸化鉄は、酸化焼成では赤いベンガラのままで、還元焼成だと瓦は黒色または灰色に変わるという。どうやら、ヨーロッパでも、沖縄でも赤瓦は、この酸化焼成による素焼き瓦らしいのだ。

 

つまり瓦が赤い最大の理由は燃料の薪が少なくて済み、コストが安く上がる、という現実的な理由があったらしいのである。降雨量がそれほど多くなく、瓦に釉薬をかけたり緻密に焼く必要がなかった、というのも理由の一つに考えられる、と言う。

 

ヨーロッパの他の国々の多くの美しい赤屋根も、初めはこうした理由で赤い瓦の需要があったから、と想像される。

 

とにもかくにも、夏霞に浮かび上がるポルトガルの美しい赤屋根の町並みは、見る人の郷愁を呼び起こし、とりわけ、極東の日本からやって来た異邦人の目に、素晴らしい思い出を焼き付けてくれる。

 

今日では、そうした観光客の想いを大切にして、赤い屋根の伝統が街並みの美観のため、受け継がれているのであろう。

 

今日は歩いた距離も短く、余裕を持って、ここまでの行脚の経過を顧み、これからの道のりに想いを馳せることができ、心安らかに眠りにつくことができた。



Baidu IME_2016-1-12_21-0-18
1 11056542_901217033299999_6263804162262062956_n 2 11704843_901217049966664_5311794194078317814_n 3 11693934_901217063299996_8954468311208082011_n 4 11745869_901217096633326_6471023790325680620_n 4 11750711_901217123299990_8600814363838323963_n 5 11703163_901217143299988_5757668762457098260_n 6 11745687_901217186633317_4614850793553886515_n 20150712_074335.jpg 20150712_074344.jpg 20150712_082937.jpg 20150712_082824.jpg 20150712_083216.jpg 20150712_082829.jpg 20150712_083226.jpg 20150712_083816.jpg 20150712_083240.jpg 20150712_083836.jpg 20150712_091122.jpg 20150712_085847.jpg 20150712_090821.jpg 20150712_090653.jpg
20150712_123334 1000x
20150712_122959.jpg 
7 11011178_901217219966647_3485725292509486850_n
20150712_131652.jpg
8 11040180_901217243299978_5491992750958166369_n 9 11701233_901217263299976_6393658663689978019_n
20150712_140133.jpg 


<↓クリックすると関係ブログが見られます>

にほんブログ村 旅行ブログ スペイン旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 中南米旅行へ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ


関連記事
スポンサーサイト
 
Secret
(非公開コメント受付中)

バルセロナの情報&コミュニティサイト「バルセロナ生活」
Living in Barcelona, Spain 世界各国/地域に1サイトのみの海外日本人向けのサイトのバルセロナ版です。 読者による投稿型サイトなので、皆さんの投稿で出来上がっていきます。
最近の記事
カテゴリー
プロフィール

黛 周一郎Shuichiro Mayuzumi

Author:黛 周一郎Shuichiro Mayuzumi
Centro de japonés
NAKAMA-ASOCIACIÓN PARA EL FOMENTO DEL INTERCAMBIO CULTURAL HispanoJaponés

FC2掲示板
FC2カウンター
連載「バルセロナの侍」「スペイン語を一か月でものにする方法」など
①小説「バルセロナの侍」 ②言語習得「スペイン語を一か月でものにする方法」 ③旅行記「ガラタ橋に陽が落ちる~旅の残像」 ④エッセイ「人生を3倍楽しむ方法 - なぜ日本を出ないのか」 を連載しています。
にほんブログ村
<↓クリックすると関係ブログが見られます>
にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村 旅行ブログ スペイン旅行へ
にほんブログ村 旅行ブログ 中南米旅行へ
にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 旅行ブログへ
人気ブログランキング
PC2ブログランキング
FC2 Blog Ranking

FC2Blog Ranking

ブログ王
QRコード☛このブログのアドレスをケータイやスマホでメモできます。
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Publicación 出版著書 La esencia del Japonés
     ”La esencia del Japonés'      - Aprender japonés sin profesor     『日本語のエッセンス』ーひとりでまなぶにほんごー                    ↓
ブログ内検索
ブログ内記事リスト&リンク
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ