2017/04
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<連載>人生を3倍楽しむ方法(29)「バブル社会」を出る



<連載>人生3倍楽しむ方法(29)「バブル社会」を出る

 

どの社会で生きるかを考えたとき、その社会でどれだけ自分が活かされるか、が大切である。





もし、目の前の社会がその人にとって違和感を感じるのであれば、それはもう充分に、自分がもっと自然に生きられる他の社会を探す切っ掛けにして良いだろう。

 

1987年に私はスペインへの語学留学を考えた。少なくとも1年はスペインに滞在しなければ意味がない、といろいろ準備をしていた。当時私は高校教師をしていて、卒業学年の担任だった。翌1988年春、このクラスを卒業させ、すぐにスペインへ飛んだ。





まだ昭和という時代だった。この昭和があと少ししかないとは思ってもみなかったし、ましてやベルリンの壁が崩壊して世界が劇的に転換する日があんなに早く来るとも、頭をかすめもしなかった、のである。

 

当時の日本社会は未曾有の好景気で涌いていた。私の給料もどんどん上がり、若輩者が受け取る報酬としては、これでいいのか、と思うほど高賃金だった。





それにも増して、組合が強い時代で、ある年などは、教職員一律
7万円アップ、という、今から考えるととんでもない賃上げ要求を堂々と突きつけて気勢を揚げていた。

のちにこの好景気は「バブル経済」と呼ばれた。

 

このバブル景気ただ中にいた私は、金、金、かね、の狂想曲が流れていた日本社会に、おかしな世の中だ、ちょっと違うな、と感じ始めていた。





何となく、この社会は人間の幸せとは限りなく遠いところまで来ている、とも思った。そしてその違和感は、拝金主義が幅をきかせる社会とは違う社会を見てみたい、となり、最後は、日本を出よう、という結論に達した。

 


もちろん「バブル経済」はのちの時代の学者たちが分析してから定着した見方であって、当時の日本人の大部分は泡のような景気にまみれて狂想曲に浮かれていたが、私と同じような違和感を感じていた人も結構いたのではないかと思う。

 

こうした時代情況を背景にして、まずスペインマドリードに落ち着いた私は、生活者として初めて目の当たりにする異文化社会、マドリードの社会を、まるで日本の江戸町人文化時代のようだ、と感激し、すっかり惚れてしまった。

 

日本から20時間以上かけてたどり着いた異国で、初めて、人生とは楽しむためにある、ことを学んだのである。





人の幸福は拝金主義を謳歌するシステムの社会には育たない。そのことを強く感じたスペイン初生活の日々だった。




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tag : スペイン 人生 マドリード バブル経済 幸福

 
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