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サンテイアゴ巡礼2015『ポルトガル人の道』独吟完歩30日「11日目:何処へと問ふ」
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サンテイアゴ巡礼2015ポルトガル人の道』独吟完歩30
11
日目:何処へと問ふ

 

78日(水)の一句

 

何処(いづこ)へと

問ふ木漏れ陽に

顔を上ぐ

 

 

ファティマとは何か?・・・ポルトガルに足を踏み入れてから「ファティマ」という言葉が何度か耳に入ってくる。地名であると同時に、そこには信仰の対象も暗示されている。

 

いろいろ聞いてみると、ファティマ(Fátima)はリスボンとポルトのほぼ中間に位置するオレン地域にある、人口およそ1万人の小さな町で、付近の子供3人が聖母マリアの幻影を目撃して以降,聖地として有名となり,現在では壮麗な聖堂が建ち,毎年多数の巡礼者が参詣するようになっている、らしい。

 

さて、そのファティマに行くべきか、どうか。もう少し情報を集めてから判断してもいいだろう。

 

今日は、Barcelosのアルベルゲを早朝7:00に出発。バルセロスは昔からサンチアゴ巡礼の中継地点であり、有名な伝説が残されている。

16世紀の頃の話。サンティアゴ巡礼の中継地点にあたるバルセロスを訪れたあるガリシア人の旅人が窃盗の疑いを掛けられ、この地の雄鶏がその無実を証明した、という伝説が伝えられている。その雄鶏Galloがバルセロスだけでなくポルトガル全体の象徴にもなっていて、置物や刺繍などのお土産品によく登場する。

 

Barcelosを抜けて、BarcelinhosCarvalhalPereiraPedra Furadaを順調に行脚。

 

途中、幾つかの銅像をみながら、丘を下るようにして歩いていくと、「ファティマへの道」の案内地図があり、やはり、この辺りからファティマ参りの巡礼者が多くなるのだろう、と思わせる。

 

橋を渡り、住宅が散在する地に入り、気持ちの良い夏の風を受けて進んでいく。並木道を歩いていると、小鳥たちが頭上でさえずり、歌う。「あれ、そこの日本人、歩く方向が逆じゃないの?それともファティマ参りなの?」とでも尋ねるように。


爽やかな風とともに顔に差し込んでくる木漏れ陽に、ふと顔を上げて葉の繁る枝々を見ると、盛んに私に問い掛けてさえずる小鳥たちの姿は見当たらず、「私はサンティアゴからの逆方向を歩く巡礼者だよ」と眩い木漏れ陽に言ってみる。

この時の心の動きを、今日の一句にしたためた。

 

なおも続く細い巡礼路を進んで行くと、向こうからアジア人らしき顔立ちの人がゆっくりと近づいて来た。細い道をすれ違い際、「Buen Camino(良い旅を!)とスペイン語で挨拶した。通り過ぎてから、後ろを振り向くと、彼も振り向いていた。お互いに歩み寄り、「日本の方ですか?」と声を掛けると、やはりそうだった。

彼はポルトから出発し、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルに向かう順路の巡礼者であった。

 

滅多に出会わない、「ポルトガル人の道」での日本人との出逢いに、どちらからともなくカメラを向けた。ちょうどもう一人そこを通る人がいたので、二人一緒のショットを撮ってもらった。「この石を敷いた道が足にくるね」とポルトガルの巡礼路独特の荒い石畳の道を歩きにくそうに、私が来た道を向こうに歩いて行った。

 

長い時間、田畑に囲まれた小道を歩いた後、やっと昼食にありつけるレストランに入った。

野菜スープ、そして魚フライとポテトフライやトマトなどとライスがひと皿に盛られたセットメニューだった。

 

腹を満足させ、又しばらく進んでいくと、本日の宿泊予定のSáo Pedro de Ratesのアルベルゲに12:30と、思ったより早めに着いた。アルベルゲは空いていたが、受付には誰もいなかった。椅子に座ってしばらく待っていると、目の前にサンティアゴ巡礼のルートが描いてある地図があり、その横に貼られている小さな日本地図が目に入った。よく見ると四国の「OHENRO」(お遍路)が紹介されていた。

 

私は日本に帰ったときは「お遍路」、四国巡礼路を歩くことにしている。そしてスペインではサンティアゴ巡礼路を行脚する。私はクリスチャンでもないし、ただ日本人であるというだけで仏教徒とも言えない。つまり、巡礼、と言うが、宗教に関係なくスポーツとしての聖地巡り、として歩いている。

 

もちろん、それぞれの宗教には最大限の敬意を抱いているし、ときには心身を極限まで追い詰めることもある巡礼の過程において、ある種の精的高みを覗かないわけではない。一人歩き巡礼によって、日常生活では経験できない自己との深い対話、また、自然や超自然、との対話も体験するのも事実である。

 

巡礼では、ときとして夜の山道を彷徨(さまよ)い、疲労困憊した中で、宇宙の摂理のようなもの、を感じる瞬間も少なくない。それをと言えるならば、巡礼者は、たとえ私のような無信心者にも「」と対話する機会を得られるのである。

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