2017/02
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日本語教室(バルセロナ)から(1)学生の質問は教師の宝




日本語教室(バルセロナ)から

(1)学生の質問は教師の宝



日本語教師をしていて一番の楽しみは、学生からの思いもかけない質問である。

日本語母語話者には到底思いつかない視点がそこにはあることが多い。

今日も初級クラスで「おお」「なるほど」「はて、それは」と私を「考える楽しみ」に誘う質問が出た。

「【あとで】と【まえに】はどうして【で】と【に】に分けて使うんですか?」


初級クラスであっても、授業の終わりに「日本語についてでも、日本についてでも、何でもいいから質問があれば出してください」と言うのが私の授業の締めなのである。勿論ここでの媒介語であるスペイン語を使って自由に質問していいのだから、内容的には初級のレベルでなくても、レベルの高い質問をしていいのである。

 

さて、上に紹介した質問であるが、「あとで」は「で」が付き、「まえに」は「に」が付く。空間での話でなく「時間」での「あと」「まえ」の話である。




例えば、「この薬は、ご飯を食べた【あとで】飲んでください。」と「この薬は、ご飯を食べる【まえに】飲んでください。」の場合の「あとで」と「まえに」の表現について質問したわけである。

 

私がこの質問に「おお」と思ったのは、質問の対象が「食べたあとで」の表現が「あとで」の前に「た」を採って「食べ【た】」となり、「食べるまえに」の表現が「まえに」の前に「る」を採って「食べ【る】」となるのは何故か?という質問ではなかったからである。それならば、よくある質問である。

 

しかし、この学生は初級者の質問にたまに出る、極めて素直な、それだけに思わず「おお」と唸りたくなる質問、この場合は、「た」に続く「あとで」や「る」に続く「まえに」などは眼中になく、「あとで」はどうして「で」で、「まえに」はどうして「に」になっているのか、という天才的な質問だったからである。

 

考える「楽しみ」、いや「愉しみ」、見っけた。

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tag : 日本語教室 日本語教育 あとで まえに 学生の質問

 
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