2017/03
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バルセロナから(2017年3月8日:スペイン語版の日本語学本『日本語のエッセンス』《改訂版》上梓

バルセロナから(2017年3月8日:スペイン語版の日本語学本『日本語のエッセンス』《改訂版上梓



スペイン語版の日本語学本『日本語のエッセンス』《改訂版》("La esencia del japonés"《Edición revisada》)が出来た。


9年前に出版されたものを約1年掛けて見直し、カバーも新たにした。


お陰様で、スペイン語話者の間で口コミ等で愛読して頂き、読者から「アマノ・メソッド」(Método Amano)と呼ばれる本書に示されている日本語学習法を支持して頂いていることは、著者冥利に尽きる。


この《改訂版上梓で、気に掛かっていたことの一つを終え、今度は以前から出版社に催促されていた英語版に手を付けることになる。


私としては、当然のことながら、飽くまでも「日本語の自律性」に即した日本語学習法を具体的に示して直接それを学習者に届ける仕事に身を入れたい。その一つの方法が本を出版して学習者に直接届けることである。


そんなわけで、今年の夏はここ数年のような1ヶ月半のサンティアゴ巡礼は難しくマドリード近辺のゆったりした旅になりそうである。





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tag : スペイン バルセロナ 日本語のエッセンス 改訂版 出版 上梓 日本語の自律性 アマノ・メソッド

 
バルセロナから(2017年1月26日:感情主と主語から「が」の役割を観る)
バルセロナから(2017年1月26日:感情主主語から「が」の役割を観る)



「彼女<が>好きだ」のような文に現れる<が>は、英文法の視点から見れば「希望・好悪・可能などの対象」を示すように見えるので、時枝誠記によって「対象語格」を表わすとされた。この時枝説は、いまだに日本語の文法分析に大きな影響を与え続けている。


スペイン語文<Me gusta ella>(私に、気に入る、彼女が)は日本語文「私は彼女が好きだ」に当たるが、実は<ella>(彼女が)が文法上の主語を示している点で、日本語文の「彼女が好き」の<が>を彷彿とさせる。


<Me>は間接補語(或いは間接目的語)で対応する日本語文の部分 は「私に」、<gusta>は動詞gustarの三人称単数現在形で「気に入る」、そして<ella>は主語で「彼女が」、つまり「私には彼女が気に入っている」となる。


もっとも一般の日本語話者には、「私は彼女が好きだ」にしても「私には彼女が気に入っている」にし ても、「彼女(が)」を文法上の主語とするには相当の抵抗がある。感情主と英文法から借りた用語である主語を分ける発想が行なわれてこなかった事情が、学校文法にあるからである。


そして、学校文法から遠いところから出発したはずの非日本語母語者を対象とした日本語文法もまたこの呪縛から自由ではいられなかった。

この日の「思考する散歩」はバルセロナ港のほとりをバルセロネタの浜辺まで北上して、荒ぶる冬の地中海を目の前に足を停めた。砂浜の向こうに小さな女の子が母親に向かって何か叫びながら、はしゃいでいた。
女の子のすぐ向こうには束の間の青空の下、コバルトブルーの地中海が冷たい北風に煽られて白い歯を剥き出していた。
さて、帰ろう。私は踵を返して又コロンブスの塔の見える方向へ歩き出した。







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tag : スペイン バルセロナ 日本語 日本語教育 国語 格助詞「が」 感情主 主語 対象語格

 
バルセロナから(2017年1月17日:阪神淡路大震災22年の日に「方丈記」を想う)

バルセロナから(2017年1月17日:阪神淡路大震災22年の日に「方丈記」を想う)


1995年1月17日に阪神淡路大震災からちょうど22年経つ。当時私はバルセロナの日本レストランでそのことを聞いた。


日本には結構帰って数年ずつ生活していたのだが、大地震などの大事がある時は何故かいつも日本の外に居た。それで私が日本に帰ると、これで当分は日本に災害はない、と友人たちが真顔で言うようになった。


バルセロナに滞在していたカタルーニャ語の研究者だった神戸出身の知人が心ここに在らずといった感じで家族と連絡を取っていたことが、ついこの前のように思い出される。


日本からのテレビニュースで最も記憶に残っているのは、倒れるはずのない高速道路の橋桁が無残に崩れて横たわっている様子だった。(写真: ロイター/アフロ)


ご承知のように、この後も日本には次々と大きな自然災害が襲って来た。そのつど思い出されるのは鎌倉時代鴨長明方丈記』である。


1185年、長い平安時代が終わり新しい武士の時代が始まろうとしていたころ京都を大地震が襲った。「元歴地震」である。その大災害の様子を鴨長明が書き残してくれていた。そして次のような言葉を残している。


「人みなあぢきなき事をのべて、いさゝか心の濁りもうすらぐと見えしかど、月日重なり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし。」(人々は皆「情けない」とか「はかない」とか言って、心の中の濁りや欲望も薄らぐように見えたけれども、年月が経って、そんなことを言う人さえもいなくなった。)


鴨長明は我々に何を言おうとしたのだろうか。


改めて犠牲者の方々に心からの哀悼の意を捧げたい。




 






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tag : スペイン バルセロナ 阪神淡路大震災 22年 1995年 鴨長明 方丈記 鎌倉時代 元歴地震

 
バルセロナから(2017年1月13日:日本語クラスで「じゃんけん」指導)
バルセロナから(2017年1月13日:日本語クラスで「じゃんけん」指導)


今日は日本語のクラスでジャンケンを教えた。


と言っても、スペインにもジャンケンはあって「ピエルダ・パペル・テヘラス」(Pierda石, papel紙, tejerasハサミ)、要するに「グー、パー、チョキをやろう !」と言って遊ぶのである。

『拳の文化史』(セップ・リンハルト)によると、世界の各地に存在する現在のジャンケンは江戸から明治にかけて日本で成立したものだそうだ。


日本国内のジャンケンは今では「最初はグー」と言って始めることが多い。
これはドリフターズの全員集合と言うテレビ番組から生まれたらしい。私は「最初はグー」無しでやる世代である。
学生たちとジャンケンをしたが、ことごとく私が勝って、発祥国の面目を保った。


日本語クラスの帰りにランブラス通りをぶらり。銀行の外観を飾る日本趣味の一つなのか、浮世絵のような着物姿の女性の絵の上にドラゴンが冷たく澄んだ真冬の青空に登って行く像がある。
その下にぶら下がっている雨傘が何を意味しているのか分からないが。日本趣味と言っても、中国などの東洋趣味との混同も、まぁよくあることである。



 



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tag : スペイン バルセロナ ランブラス通り 日本趣味 ドラゴン像

 
バルセロナから(2017年1月9日:日本語の自動詞・他動詞は英文法のTransitive・Intransitiveとは異なる)

バルセロナから(2017年1月9日:日本語の自動詞・他動詞は英文法のTransitive・Intransitiveとは異なる)


「彼女に花【を】贈る」
日本語の「他動詞」文の場合、「を」が英語文法で言う「直接目的語」と共起することは昨日の散歩で確認しておいた。


それでは、と今日の思考散歩に出る。
さて今日は「空【を】飛ぶ」を考える。


「飛ぶ」は直接目的語をとらない「自動詞」だが「を」を前接している。
この種の「を+自動詞」の文には例えば、
「道を歩く」「トンネルを通る」「日本を旅する」などがある。


これらの文の動詞「歩く」「通る」「旅する」はすべて自動詞である。自動詞はもちろん他動詞と違って直接目的語をとらないのだが、それでは日本語の自動詞の本質を捉えたことにはならない。


日本語の自動詞・他動詞の研究は江戸時代の盲目の国学者である本居春庭の『詞八街(ことばのやちまた)』が有名であるが、その自動詞・他動詞の概念は英文法のTransitive(他動詞)・Intransitive(自動詞)とは異なると考えたほうがいい。


英文法では、まず他動詞があってそれ以外を自動詞として位置付けている。それに対して日本語では「自他」と言うように、まず自動詞ありきで、それに対するものとして他動詞が分けられる。日本語が「自然となそうなる」「自ずからそうなる」という動詞の働きを重視する所以である。


日本語の「自動詞」とは「自ずから動く詞(ことば)」である。つまり、他のものを動かしたり影響を与えたりするのではなく【自ら動く】、のである。


従って、英文法的に考えると、これら自動詞が「を」をとるのは理論的に整合性がなく、英語文法や言語学を借用した現今の日本語教育では、例外の「を」即ち「移動経由の【を】」を別種として掲げて辻褄を合わせることになる。


今日の、考える散歩、はここまで。この続きは又にしよう。


いつもの散歩道のいつもの公園に入る。小さな雑木林の向こうに水場があり、ここからの眺めが私のお気に入りだ。冬の朦朧とした冷たい空気が落ち葉をついばむ小鳥や人影さえも包み込む。






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tag : スペイン バルセロナ 自動詞・他動詞 Transitive・Intransitive

 
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